口にはマスクを、胸には微笑みを

2020年06月03日

ついに学校が始まりました。よね? 

みなさまごきげんよう。ヒューストンのスナダマリコ です。

この辺の怪しい現場理解はゆーこちゃんが後ほどツッコミを入れてくれると思いますが、

とりあえずそういう前提で走ります。


久々の...


ついにお教室再開します!という先生方も多いかと思います。

2020年4月の始業式や入学式をマスクで参加した子供たち。

新しい先生やお友達の顔(の全体)をまだ見たことがないってケース、大いにあり、ですね。

これってすごく落ち着かない。ヒューストンは今回が駐在2回目のスナダ家ですが、

前回日本に戻った2012年はまだ二女が幼稚園児だった2月。

バス停に毎日通っている時に、1ヶ月半ずっとマスクをしているママ(Kちゃん)がいました。


口も目ほどに物を言う


これ、時期的にインフルエンザが流行っているからよくわかってはいたのですが、

とにかく私は彼女の顔や表情がわからなくて落ち着かなくて、

本当に話しずらかったんです。

特にこの時はアメリカから帰ったばかりだからね。

アメリカではプレころな時代はマスクなんて誰もしませんでした。

逆に、娘が咳をしていて念のためマスクをして学校に行ったら、

「怖いから外してくれ」と保健の先生から電話がかかってきたくらい。

(どういうことだ。おかしーでしょ。もちろん言いましたよ。

We are merely doing it to be respectful of others.ってね。)


で、マスクをしなくなった4月からはやっとKちゃんの全貌が明かになり、

あっという間に打ち解けて、

「あの期間はなんだったの?」と言うくらい

その後お互い引っ越すまで何年にもわたって親しくさせていただきました。



で、何を言いたいかと言うと、「口も目ほどに物を言う」ってことです。

じゃあ、ころな時代の今はどうすればいい?

と考えると、マスクに顔が印刷してあるマスクもあるらしいですが、それはコストがかかる。

(逆におもしろすぎたり、目が怒っているのに口が笑ってるって奇妙)


そこで、顔写真を印刷して、ピン付きの透明名札タグの中にでも入れて、

胸に毎日留めたらいいと思いませんか? 

お教室で、学校で、はじめませんか。

ぜひお子さんの学校の先生にも知り合いにも声をかけてください。


一人一人ができること


しばらく前にニュース(Rachel Maddow Show@MSNBC)で知って、

なんていいアイデアと思っていたのですが、

重い腰がやっと上がって、お伝えしようと文章にしました。

学校にも街にも温かみが増えますように。

口にはマスクを、胸には微笑みを。


下の写真のメアリーベス ヘフナーさんのアイデアと行動力、

そしてempathy(他人の立場になって感じること)に共感し、

このブログを書かせていただきました。

彼女の活動をクイックに要約します。読んでねー。


https://www.kqed.org/news/11817046/from-ebola-to-coronavirus-a-simple-practice-of-sticker-photo-portraits-for-doctors

メアリーベス ヘフナーさんはLA在住のアーティストです。

2014年、エボラ出血熱で現場で治療にあたる完全防護服姿のスタッフの映像に衝撃を受けた。

顔がまるで見えなくて、スターウォーズに出てくる未来からきた邪悪な生物に見えたからだ。

人間同士のつながりのない、極限環境で亡くなっていく人々に想いを馳せると、

いてもたってもいられなくなって、

プリンター6台と様々な必要物資を持って感染リスクのあるリベリアに飛んだ。

そして医師や看護師の写真を撮り、シール用紙に印刷して防護服に貼り付ける活動をした。

機能一辺倒の防護服にポジティブで人間的な温かみをもたらされ、

患者だけでなく、医療従事者相互に大きなベネフィットがあったそうだ。

今もこのプロジェクトはコロナウィルスで治療にあたるスタンフォード大学病院と提携の元、

広がっています。

Share your smile movement 微笑みを分かち合おう

https://www.huffpost.com/entry/medical-workers-pics-smiling-covid-19-patients_l_5e8f725bc5b6b371812da523?

スナダマリコ 拝


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