無駄を生み出す

2020年11月27日

前回のブログの続きで

スケジュール管理に関する話です。


皆様こんにちは!

スナダマリコ @ヒューストンです。


これまでは

アクションプランナーという手帳に 

uni JETSTREAM(4色ボールペンとシャープペン)で

プランや行動の振り返りを書き込み、

どこにでも持ちあるく生活を長年続けていました。


きっと先生方もお気に入りの手帳を

お持ちかと思います。


今は朝2時半起きでレッスンという、

普通のスケジュール帳には

書き込めない生活をしているので

アメリカに来てからはすっかり

手帳難民になってしまいました。


日本では子供たちは

学校も習い事も

自分たちで歩いたり、電車に乗ったりして

通ってくれていましたから楽でしたが、

アメリカでは送り迎えが基本です。

大抵母親がドライバー化します。

今は出かける場所もなくまりましたが。


そんなわけで、こちらへの引っ越しを控えて、

家族全員のスケジュールを

一本化する必要性を強く感じた私は

「家族との予定共有を便利にする」を念頭にして

「TIMETREE」というアプリを選択。

日本のアプリですが海外でも大人気で

2年以上前の話ですが

TIME誌の記事で見つけたことが始まりです。


特に「スケジュールに対して」

家族でチャットができるところは

めちゃ便利と思っています。


TIMETREEを使わない場合を想像してみましょう。


まず、家族や仲間と旅行する予定があるとします。

紙のカレンダー、口頭、

スケジュールアプリなどで予定を共有しますね。

次第にプランが固まるにつれ、

持ち物や事前に買うもの、

旅行先の情報、フライト、ホテルなど

関連情報が積み重なっていきます。

これらをメモや紙のカレンダー、

口頭、LINE、メールなどでするとしましょう。


これらのやりとりはあちこちに点在するので

時間の経過とともに

探すのが難しくなります。

それはスケジュール上の予定と

紐付けされていないからです。


その点TIMETREEを使うと

スケジュールされている旅行日程を選択すれば

そこにメモをしたりチャットやシェアができるので、

旅行に関する情報全てを

複数のメンバーと一本化できるんです。


情報を探しに行く場所は

「カレンダー」だけで済む。

その他にも便利な機能がたくさんあります。

https://digitalnews365.com/timetree


実際は

家族全員に強力に推進したのですが、

私の力不足もあり、

いまいち反応が鈍いうちに

それぞれが

Googleカレンダーを使い出しちゃったので

(大きくなると親の言うことなんて聞きません)

実質私一人で使っている状態。


私も今はGoogle カレンダーも使っています。

Gメールで子供たちの予定が届くと、

そのままGカレンダーと同期しやすい上に、

リマインダーが届く設定にできるのところが便利です。


紙が好き


しかしながら

自分自身の行動をプランするには

時間軸で1日、一週間、1ヶ月を横断的に見れる

紙ベースが一番だと思っています。


私の場合は寝る時間を確保するのも

スケジュール帳の目的なので、

24hの時間軸のある手帳も購入したのですが、

いまいち使いにくい。

(Amazon.comで日本製のを見つけました)


自分でテンプレートを作って

1日の流れを把握することも何度か挑戦しましたが、

少なくとも一年分の手帳の形になってないと

先の予定をとっさに記入できないこともあり、

結局一時的な挑戦に止まりました。


ですから、鹿間先生が

自作でスケジュールテンプレートを作り、

ファイル化して長年使って、

その上で商品化し、販売する、というストーリーに

私は純粋に感動したんですねー。


おかげでもう一度時間管理を見直す

いい機会を頂戴することができました。

今はいろいろとアイデアが浮かんでおり、

行動に移すのが楽しみです。


さて、前置きが長くなりましたが、

鹿間先生とお話させて頂いている時に

PDCAとOODAという

難しいアブリビエーションが二つ出てきましたので

自分の理解のために

つらつらまとめてみたいと思います。

https://achievement-hrs.co.jp/ritori/?p=2213

(こちらのページを参考にさせて頂きました。)


PDCAサイクル


PLAN: 計画を立て、

DO: 実行し、

CHECK: 判断、評価して

ACT: 次の行動につなげる。


PDCAサイクルはもともと、

工場の生産性を高めるために

「HOW: どうやるか」を導く

「速度・効率」のためのフレームワークだそうです。


手帳を使うことで

毎日決まっている活動、例えば

起きる、支度をする、仕事時間を視覚化して

無駄をあぶり出すことができます。

また、

先の予定を見渡すこと(plan)だけでなく

行動を振り返ること(check)で

翌日、つまり次のPDCAサイクルに

気づきや学びを生かすことができる。


PDCAの方法論を活用して

手帳/プランナーを使いこなすと

日々の課題を改善するHOWの意識を

高めることができそうです。


OODAループ


OBSERVE: よく観察して、

ORIENT: 自分の立ち位置から方向性を割り出し、

DECIDE: 意思決定して

ACT: 実行に移す。


OODAループは

PDCAサイクルの「HOW: どうやるか」と異なり、

「WHAT: 何をするか」を意思決定するための

フレームワークとあります。


元々の起源である軍事や

ビジネスでの意思決定というフィールドではなく、

手帳を用いた個人の行動決定方法として

読みかえてみると、

「手に入る情報やものを活用して、

今何をしなければいけないかを

自分ならではの見地で意思決定し、

素早く行動に移す」

また、そのループを日々改善して繰り返す方法と理解しました。


凄まじいスピードで変化する今の世の中は

常に意思決定をして行動する速さを求められます。


このループの中でも、とりわけ

「Orient: 自分の立ち位置から方向性を割り出す」ことが

「Observe: 観察の結果何を得たか」

「Decide 何を決定するか」

「ACT: どう行動に移すか」を

導く上で最も大切な要素と言われています。

The second O, orientation-as the repository of our genetic heritage, cultural tradition, and previous experiences-is the most important part of the O-O-D-A loop since it shapes the way we observe, the way we decide, the way we act.

https://en.wikipedia.org/wiki/OODA_loop


ではどうやって

自身が通ってきた経験や

受け継がれてきた文化や遺伝的特徴を

深めたらいいのでしょうか。


この貯蔵庫の蓄えが貧弱ならば

行動も、意思決定もスピーディーに行えず、

変化に対応しながら進化することが

難しくなるということだからです。


無駄!


ここは、私たち大人ではなく、

子供達の生活を想像してみるといいかと思います。


子供たちは放っておくと遊んでいます。

無駄なことばかりしています。

ボーッとしてたりもします。

大人からすると、

「さっさと無駄なことをしないで必要なことをして寝なさい」と

つい言ってしまいがちですが、

一見無駄に見える遊びやボーッとする時間、

好きなことに没頭する時間を

子供の時にたっぷりとってあげることが

将来Orientするときの道標になるのかと

私は思いを巡らしています。


無駄なことや遊びは好きだからやります。

決して「大人になって役に立つから」遊ぼう、なんて

誰も思いません。


子供というものは一見意味のない行動から

たくさんの情報を得て、仮説をたて、失敗し、

試してみて、もう一度やり直す、

そんな子供なりのOODAループを

のんびりペースでやっているとも

言えるのではないでしょうか。

無駄を生み出す


私たちは日常ではつい

便利だったり、役に立つことだったり

効果的なことや目的を求めます。

そして結果やゴールまでのスパンを

短期で求めてしまいがちです。


子供の気持ちになって

考察してみると

より多くの「遊び&無駄」時間を生み出すために

どうPDCAサイクルや手帳、プランナーを活用して

日々の活動を見渡すか、ということが

大切かもしれません。


決して日々の全てを効率化したり

大人達にとって意味のあるものに落とし込まない、

そんな心持ちでいることが

私たちにとってもバランスのある

立ち位置になりそうです。



好きなことについて調べているうちに

どんどん違うところに彷徨い込んじゃう。

でも寄り道自体が楽しい。

レッスンの役に立つとは思えないけれど...。

そんなことの多い生活を私もしています。


自分自身を考えても、

興味や知識の蓄積は、

どんなに薄くてもまばらでも

面白いから自然にしているだけで、

目的やゴールのためだったら

面倒でとてもやっていられません。


でもこの寄り道こそが

素早く判断して行動に移すよりどころになっているのかも、と

OODAループについて読むうちに感じました。


まとめると、

スケジュールや時間管理を考える時は

PDCA サイクルと手帳/プランナーをうまく使うと

良さそうだな、ということ。


さらにOODAループを生活や仕事に落とし込むなら

オリエントを支える経験値をどれだけ貯蓄するかを

考えることなしには、

ここぞ、という行動は伴わなそうだよーということ。


で、そのOODAの意志決定力、行動力を支えるのは

つまるところ遊び力、無駄力じゃなかろうか、という

これまた無駄なつぶやきでした。


本日もお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

スナダマリコ 拝


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神奈川県の逗子で英語教室を6年主宰。転勤で2019年4月からテキサスのヒューストンに住むことになり、現在は逗子の生徒とオンラインレッスンでつながっています。2020年6月より指導者達とつながるネットワーク「つながるまなび educators' studio」通称「まな部」を主宰。ランダムなブログ配信と月一回のイベントや勉強会を行なっています。