いいニュース3連発
なかなか本題にはいかないけどね
トランプ政権が誕生してからというものの、
重大ニュースが入れ替わって
日々大変すぎる、と嘆いているのが
アメリカ主要局のニュースアンカーや
夜のコメディーショーのホストたちです。
コンテンツを準備しても、
直前でとんでもないニュースが起こる。
企画を全て捨てて、
新たに番組内容を組み立て直す。
ニュースやニュースを軸にエンタメを提供する業界にとっては
これがここ3年半の過酷なデフォルトになっています。
その嵐のような日々といったら、
アメリカ国民でもない私でさえも目が回るので
どこに心と頭の焦点をもっていくか、重要です。
ちなみに「もーいーくつ寝るとー♪」じゃないですが
毎日トランプ政権の日数を数えてくれている
超真面目なニュースアンカーが上の映像。
(クリックすると動画が見れるよ)
T大統領になってからのこれまで1250日間。
そして大統領選挙まであと134日。
なんとか生き延びなければ、ですが
もし11月に民主党の大統領が選ばれたとしても
翌年1月の就任式に
トランプ大統領がホワイトハウスから
すんなりと出て行く姿を想像できない私。。。
これ冗談でなく怖いです。
民主党のペロシ下院議長も懸念しているそうで、
ああ一緒だ、とへんな連帯感を持っています。
さて、3月中下旬は
涙を浮かべ
国に対してコロナウィルス対策を訴えていた
多くのニュース番組のホストたちも
無策の政府の対応に
神経を麻痺させて報道を続けているようでした。
しかし、感染が再拡大している今、
悲痛な叫びがそこかしこで溢れています。
ここヒューストンはone of the deadliest place on earth.
地球上で最も危険な場所の一つです。
これまで以上に気をつけなければいけないと思うと
もーいい加減に嫌気がしてきました。
な・の・で!
今回はいいニュースのみに絞って
書きたい!
そう
強く
思います。
た と え、
最後の奴隷がテキサスで解放されたよりによっての記念日Juneteenthにオクラホマ州タルサ(Tulsa Race Massacre 全米で過去最悪の黒人に対する暴動があった地域。最も裕福な黒人が住んでいた地区が焼き払われ、多くの命が失われた)で側近にも諌められたのに言うこと聞かずにトランプ大統領が選挙運動集会を開いたこと。前国家安全補償問題担当大統領補佐官(National Security Advisor)のジョン・ボルトンの暴露本の中身は凄いけど、本を売るために弾劾裁判の前の証人招致には応じないめちゃセコいやつなこと。中国とインド国境の紛争や北朝鮮と韓国間の問題でアメリカ外交が瀕死状態で、そもそもその道のスペシャリストがジャンジャン解雇されてきたことと無関係ではないこと。Voice of Americaの幹部数名が、6/17トランプ政権の息のかかったトップによって理由もなく解雇されたことで、アメリカのソフトパワーの外交力がさらに削がれる背筋の凍るような重大危機であること。ウィリアム バー司法長官がNYの連邦検事正を不当に解雇したことはアメリカ司法制度の崩壊であること。
ぜーはーぜーはー。
一旦脇に置きますよ。
いいニュースNo.1
Dream for the Dreamers
親に連れられて幼い頃にアメリカに不法入国した若者を
「ドリーマー」と呼びます。
いい名前ですね。
彼らは不法入国してはいるものの、
英語を話して、アメリカの学校に通って、
アメリカで就労する一人の立派な人間です。
そんな20ー30代の若者が80万人程度いると言われています。
もし彼らが不法入国を理由に
出身国に強制送還されたらどうでしょう。
彼らにとっては「異国」に送り込まれることも同然です。
言語や文化もわからない国で
ゼロから生活をしなければいけないことになるからです。
彼らに対する国外強制退去を延期する措置を
DACA: Deferred Action for Childhood Arrivalsといいます。
オバマ大統領が2012年に大統領命令で導入しました。
ところがこの措置を
トランプ政権が撤廃しようと画策したのです。
DACA廃止を打ち立てた2017年からこれまでの期間、
ドリーマーの若者がどんな気持ちで日々を過ごしていたか。
インタビューを聞くたびに、私は胸が張り裂けそうでした。
https://www.nytimes.com/article/what-is-daca.html
こちらにビデオがあります。ぜひご覧ください。
ところが6月18日に
連邦最高裁判所は現政権のDACA撤廃を
「専断的で根拠を欠く」行為として棄却したのです!
とにかく前政権のやることなすことを
ひっくり返したいだけの衝動的廃止案で
懸命に生きている多くの若者の人生がめちゃくちゃにされなくて
本当に本当によかった。
ニュースを追っていた長女と
「久々にいいニュースだねー」と喜びあいました。
いいニュースNo.2
マスク着用義務令が通ったよ!
前回のブログで書いた
アラバマ州モンゴメリーでの出来事。
なんと翌日に大どんでん返し。
マスク着用義務令が通ったよ!
この写真の市議、議決の晩、奥さんと話し合って心を入れ替えたとのこと。
素直に医療従事者に陳謝して、
マスク着用条例は施行されるべきと述べました。
それを受けてモンゴメリー市長さんが
市長命令でマスク着用令を発動。
こんなこともあるものなのね。
若くて有能な市長さんです。
議会内で人種の隔たりがあるのは明らかなので、
波風を立てず、bipartisanship(二党が協力しあって)で
ことを進めようと努力してきたようですが、
人命がかかっている今、
もっと早くこのエグゼクティブオーダーを出すべきだったと
自分の間違いを認める強さを持っていました。
そして他の地方自治体トップにも、
今は議会の手続きをとらずとも
早急に動くべきだと呼びかけていました。
アメリカでは差別があると言われながらも
有色人種や女性のトップは多くの組織に(割合は低いですが)存在します。
しかしながら人種差別は隠れて存在しており、
マイノリティーのリーダーにとっては
わずかな失敗は許されません。
失敗に対する風当たりは何倍も強いため、
強権を発動しにくい立場なんです。
アメリカには20,000近くの地方自治体がありますが、
国がコロナに対して無策なので、
それぞれの自治体の長が
議会でマスクやあれやこれやをどーするこーすると
ルールをすり合わせなければいけない
スーパー面倒なパッチワーク的対応をしています。
亡くなる方が増えてしまう一方なのが
よくわかっていただけると思います。
いいニュースNo.3
超個人的ニュース:友人が近所に越してくる!
前回の赴任でヒューストンにやってきた直後に友人になり、
いつも一緒に過ごしていた友達。
娘同士が誕生日が一緒で、
1歳の誕生日から5歳まで、
毎年合同誕生日を開いたりと
家族ぐるみで付き合ってきました。
私たちが日本に帰った後、
ここから1時間ほど離れた地域に引っ越してしまっていたので
せっかく私たちがアメリカに戻ってきたけれど、
お互い週末も忙しいし遠いし、
そうしょっちゅう会えるわけではない。
でも、子供達の学校や職場の都合もあって、
我が家から車で数分のところに引越しが決まりました!
泣けるー。
3月に久々の寿司パーティーも企画していたのに
こんな事態で諦めて、今も話せるのは電話だけ。
引っ越してくる7月末が待ち遠しいですが、
ますます外出の危険が増える今、
結局安心して会えるわけでもなく、
悶々とします。
うちの次女とロバータちゃんの14歳の誕生日は8月1日。
まだ赤ちゃんだった二人の姿が懐かしいです。
オンライン誕生日パーティーかしら。。。
日本では大きな地震があったそうで、
特に千葉の先生方、大丈夫ですか?
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
スナダマリコ拝