they と反省

2020年12月28日

クリスマスにはキャンプに行って

リフレッシュしてきました。

大量の洗濯物と片付けを終えて

まだのんびりしている

スナダマリコ @ヒューストンです。

ブログにご訪問ありがとうございます。


今日は前回のブログでご紹介しました

11月21日の「えんとつ町のプペル

英語手話キッズチャレンジ」の裏話/反省を

綴りたいと思います。


生徒の参加者が80名、先生方10名と

ミュージカル俳優のMusa Hitomiさん 。

大人数のイベントをこなすのは

オンラインでもやっぱり大変ですね。

参加者が子供だと尚更です。


「なんとかなる」と思って始めますが、

大抵直前に「あれ?」となって焦る私。

今回もまさにそんな体験でした。


生徒達がログインしてくる前に、

先生方と大急ぎで打ち合わせをしたのですが

その時に苦し紛れに口をついて出たのが

「これは実験です!

とにかく一緒になんとかやってみましょう。

よろしくお願いします!」

でした。😂



共同ホストも確か5名くらいまで増やして

手分けをしましたが

焦り😅ポイントが5つありましたので

忘備録として以下の順番にご紹介していきます。

  1. 録画について
  2. 参加者管理について
  3. メインスピーカーと進行係の役割分担
  4. オンラインならではの時間差
  5. 名前の呼び方

特に「5.名前の呼び方」に関しては反省とともに

大きな気づきがありました。

「知っている」ことと

「行動できる」ことには大きな隔たりがあります。

パラダイムシフトは

経験を通すことでドラスティックに起きます。

私にとって

そんな貴重な機会となりました。


    1.録画

    「失敗はいつでも起こるからバックアップを忘れずに!」


    今回は参加者全員で歌う

    Poupelle of Chimney Town の

    米国手話YouTubeビデオを作ろうと

    決めていたこともあり、

    録画を確実にする必要がありました。


    クラウド/ローカル録画


    ホストの私がzoomのクラウド録画担当。

    バックアップとして3名の先生方が

    ローカル録画をしてくださいました。

    ちなみにホスト以外の参加者は

    ローカル録画しかできません。

    と言うか、他の参加者がクラウド録画を選択すると

    ホストのクラウド録画を

    コントロールすることになります。

    つまりダブルで録画できなくなるのです。

    ホストと別に録画を残したい場合は

    ローカルを選択する必要があります。

    クラウド録画はすごい


    ズームはクラウド録画を選択すると

    なんと5種類の録画法を

    同時に選択できるのがすごいポイントです。

    ですので、

    ホストがこのクラウド録画で設定しておくと

    1 スピーカービューと共有画面
    2 ギャラリービュー と共有画面
    3 スピーカービュー
    4 ギャラリービュー
    5 共有画面のみ

の5種類の映像が

ミーティング後に出来上がっています。

ですから、録画を残したいイベントでは

「共有画面のみ」のチェックは外すにしても

素材の種類が多い方が編集にはおすすめ。

ということで、

私がクラウドで5種類の素材を確保して、

バックアップの先生方には

ギャラリービュー 設定にして

時々ページ移動してもらうことで

参加者全員の顔を録画する、

という対策をしました。


ギャラリービュー録画に全参加者の顔を残すには


ギャラリービュー の全ページ録画をするには

録画中に時々ページを変える必要があります。

それは画面には最大でも50名しか収まらないのと

録画にはPC画面と同じものが残るからです。

ということで、バックアップの先生方には

「生徒のサポートをしつつも

手話で歌いながら時々画面を切り替えて

良い録画を残してくださいねー」という

かなり面倒なお願いをしておりました。😂


また、事前に

「ビデオ以外の参加者を非表示」設定にするのは

綺麗に録画する時に大事なポイントです。

これ↓

「居ない、が目立つ」
「居ない、が目立つ」

が所々にあると

「居ないことがかえって目立つ」という

不必要な逆説を映像に残すことになります。

失敗は起こるよ


結果を言うと

子供達とMusaさんの笑顔を残すよう

練習も確認もしたのに

クラウド映像は

途 中 で 切 れ て ま し た😭。

どうやら録画できているか焦って確認した時に

誤って停止ボタンを押してしまったみたいなんです。


うちの教室では

グループレッスンはグーグルドライブに

自動録画にして、

そのまま教室内でシェアしています。

日頃の録画は目視確認だけで

問題なくことが済むのですが

気合入れたら大事な時に空回りしちゃったよ、

というわけです。


ですから関谷先生、立石先生、阪田先生が

ばっちりバックアップをしてくださって

本当によかった。

おかげで一本の映像にまとめることができました。


2. 参加者管理


顔移動(参加者ビデオカメラ映像を動かすこと)


生徒達がMusaさんに

質問や感想を発表してくれたおかげで

とても実りの多いイベントになりました。


ただ、複数教室の混合イベントでしたので

先生方は自分の生徒さんを探すのが大変だったんです。

これは終了後の反省会で

「さっすがー!」と

なったポイントですが

深田先生はご自分の生徒さんの画面を

イベント開始前にあらかじめdrag and dropして

ご自分スクリーンの最初のページにまとめ、

その後「ピン留め」しておいたとのこと。

これで生徒が見つからなくなる心配がなくなりますね。


「zoom画面で生徒の居場所を変更したい!」は

私も以前から望んでいたことでしたので、

9月のバージョンアップで可能になった時は

本当に感動しましたけど

こんな時こそ活用しなければですね。

ということで

「顔移動」→「ピン留め/ビデオの固定」は便利です。

ただ、

「ビデオ以外の参加者を非表示」にしていると

「顔移動」はできませんので、

一度非表示を解除する必要があります。


ちなみに

参加者名の最初にマークを入れたりと

先生方は生徒さん対応のため

それぞれ工夫をされていましたが、

実際のイベントが始まると

「思った以上に忙しかった」

「ゆっくり楽しむ間もなく必死で

あっという間に終了してしまった」

と言う感想が多かったです。

それも、途中で生徒がzoomから消えたり、

LINE経由で連絡が来たり、と

画面越しでは見えない対応をされていたから。

これがキッズイベントの大変さですね。

3. 進行係の役割


これはzoomのテクニカルな話ではなく、

私が進行役としての経験のなさと

準備が至らなかったせいなのですが、

Musaさんが話されるタイミングで

私も話してしまったりと、

声が何度か被ってしまい

聞き苦しかっただろうなと感じたところが

後から映像を確認してありました。


また、話そうとしてくれている生徒が

見つからないことも何度もあり、

もう少しスムースに進行できたらな

という反省が残りました。

今後に生かしたいポイントです。

4. オンラインの時間差


さらに、映像を振り返ってみると

私の音声と動きが皆さんと大きくずれているのが

よくわかりました。

(Musaさんは今回NYではなく日本からご参加)

今更ながら物理的な距離を感じた次第です。

映像編集しながら、

このズレをもろともせず

日々レッスンに参加してくれている

生徒達に心から感謝していました。

大きいイベントで進行していく場合には

この「ズレ」により注意を払う必要を感じました。


5. 名前の呼び方


今回の1番の大々反省点


「ちゃん」と「くん」って

cisgenderを想定した言葉ですね。


cisgenderとは「出生時に診断された身体的性別と

自分の性自認が一致し、

それに従って生きる人」です。weblio より


最近のお子さんの名前って

読みがとてもむずかしい...。

そして「性別」がわかりづらい...。

「ん???」


そうか、私自身はLGBTQ+に

理解があると思っていたけれど

「名前を呼ぶ時点で『性別』に拘っていたぞ」

というとても大きな気づきがありました。


これは好みやバックグラウンドが

影響するのかと思いますが、

私は人の名前を呼び捨てにするのが

苦手だなと認識しています。

生徒にも

「ちゃん」「くん」「さん」を

性別に拘らず

その時々でごちゃ混ぜにつけますし、

名前の語尾を変えたり

ニックネームで呼んだりすることも多いです。

これは私なりの愛情表現だと思います。


今回は「初めまして」のお友達が殆どでしたので

そのままお名前オンリーでお呼びすればいいのに

(英語ですから、『呼び捨ては失礼』なんてありません)

「ちゃん」と「くん」のどちらをつけたら良いのか

迷っている自分に気がつきました。


she や he でない they


テレビドラマやコマーシャル、

ニュースや記事でも

三単元単数のtheyや

they を意味する人間関係を

目にすることが増えてきています。


使い方としては

They is a nurse.

They likes to sing.

で、she/he を問わずに

一人の人間を表現できるのが単数のthey です。


生徒達にはざっくり説明したことがありますが、

以前のブログ

レッスンではまだ使う勇気はありません。

(だってテストが。。。)

先生方はどう思われますでしょうか?

この話については今後も掘り下げていきたいと

思っています。


今ふと思いだした日本にいた頃の話。

「小学校に

全生徒をいつでもどんな時も

『さん』付けで呼んでくれる先生がいる」と

次女が申しておりましたっけ。


この子は先生に対して厳しい意見を

物申す時が多いのですが、

彼女なりに

この先生の姿勢に感じることがあったんだと

今やっと深いところで気づきました。


それはジェンダー云々でなく

一人の人格として生徒と向き合う

一人の人間の真摯な姿だったんだろうと

思います。


本日もお付き合いいただきまして

誠にありがとうございました。

スナダマリコ 拝


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神奈川県の逗子で英語教室を6年主宰。転勤で2019年4月からテキサスのヒューストンに住むことになり、現在は逗子の生徒とオンラインレッスンでつながっています。2020年6月より指導者達とつながるネットワーク「つながるまなび educators' studio」通称「まな部」を主宰。ランダムなブログ配信と月一回のイベントや勉強会を行なっています。